AGV/AMR補助金2026:制度の全体像と対象機種
AGV(自動搬送車)とAMR(自律移動ロボット)は、物流・製造・医療・小売などの現場で急速に普及している自律搬送ロボットです。AGVは磁気テープや反射板のガイドに沿って走行するのに対し、AMRはLiDARやカメラで周囲を認識し柔軟に経路を自律変更できます。2026年現在、AGV/AMRへの補助金は「省力化投資補助金(カタログ型)」「ものづくり補助金」が主な申請ルートです。
AGV/AMR補助金 主要制度2026
省力化投資補助金
最大1,500万円
ものづくり補助金
最大4,000万円
補助率(省力化)
1/2〜2/3
申請窓口
電子申請(GビズID)
物流業界の2024年問題(長時間労働規制)により、倉庫・物流センターでのAMR導入需要が急増しています。フィジカルAI補助金の全体像はフィジカルAI補助金完全ガイドをご参照ください。
AGVとAMRの違いと補助金の対応
| 種別 | 走行方式 | 費用目安 | 主な補助金 | 向いている現場 |
|---|---|---|---|---|
| AGV(誘導式) | 磁気テープ・反射板・ワイヤー誘導 | 100〜400万円/台 | 省力化投資補助金 | 定型ルートの工場・倉庫 |
| AMR(自律移動) | LiDAR・カメラ・SLAM自律走行 | 200〜800万円/台 | 省力化投資補助金・ものづくり補助金 | 動的レイアウトの物流センター・EC倉庫 |
| 棚搬送型AMR | 棚ごと持ち上げてピッキングステーションへ | 300〜600万円/台 | 省力化投資補助金 | 大型EC倉庫・マルチテナント倉庫 |
| 牽引型AGV/AMR | 台車・カートを牽引 | 150〜500万円/台 | 省力化投資補助金 | 工場内部品搬送・病院物品搬送 |
| フォークリフト型AMR | 自律フォークリフト | 500〜2,000万円/台 | 省力化投資補助金・ものづくり補助金 | 物流倉庫・製造業の重量物搬送 |
省力化投資補助金カタログ登録のAGV/AMR:申請方法と対象機種
省力化投資補助金のカタログ型はAGV/AMR分野でも先着順・審査なしで申請できます。Geek+・Mujin・GROUND・Fetch Robotics等のメーカー機種が多数カタログ登録されています。
カタログ登録主要AGV/AMR機種一覧
| メーカー | 機種名 | 種別 | 費用目安 | 補助金(1/2)目安 |
|---|---|---|---|---|
| Geek+(ギークプラス) | R1000 棚搬送AMR | 棚搬送型AMR | 350万円/台 | 175万円/台 |
| GROUND | PEER AMR | 棚搬送型AMR | 300万円/台 | 150万円/台 |
| Mujin | MujinController + AMR連携 | AMR統合管理 | 500〜2,000万円 | 250〜1,000万円 |
| Fetch Robotics | CartConnect 500 | 牽引型AMR | 250万円/台 | 125万円/台 |
| Mobile Industrial Robots(MiR) | MiR250 | 搬送型AMR | 400万円/台 | 200万円/台 |
| OTTO Motors | OTTO 100 | 搬送型AMR | 350万円/台 | 175万円/台 |
注意:カタログ登録機種・補助上限額は随時更新されます。申請前に必ず補助金事務局の公式カタログサイトでご確認ください。
省力化投資補助金カタログ型の申請フロー(AGV/AMR版)
- GビズIDプライム取得:物流業・製造業・医療機関など業種不問で申請可能
- 現場のAMR適性確認:床面状態・通路幅・電源位置・Wi-Fi環境を事前確認
- カタログで対象機種を確認:補助金事務局のカタログからAGV/AMRカテゴリで機種を選択
- メーカー/販売店から見積書取得:WMSとの連携費用・設置調整費を含めた正式見積書を取得
- 申請システムに入力・提出:先着順のため公募開始直後の申請が重要
- 交付決定後に発注・設置:交付決定前の発注は補助対象外
- 実績報告・補助金受領
WMS(倉庫管理システム)との連携とIT導入補助金活用
AMR/AGVの効果を最大化するには、WMS(Warehouse Management System)との連携が必須です。WMSはIT導入補助金(最大450万円・補助率3/4)の対象となるため、ハードウェア(省力化投資補助金)とソフトウェア(IT導入補助金)の二重申請が有効です。
IT導入補助金の対象となるAMR関連システム
- WMS(倉庫管理システム):在庫管理・ピッキング指示・入出荷管理のSaaS
- FMS(フリートマネジメントシステム):複数AMRの一元管理・ルート最適化
- AMR稼働監視ダッシュボード:リアルタイム稼働率・バッテリー状態管理
- AIピッキング最適化システム:注文優先度・ルート効率化のAIシステム
活用ポイント:AMR本体は省力化投資補助金で、WMS・FMSはIT導入補助金で申請する二重活用が最も費用対効果が高い組み合わせです。