この記事の結論
川崎重工業のロボットディビジョンが公式サイトで案内する産業用ロボットは、協働ロボット「duAro1・duAro2」から、小・中型汎用の「RSシリーズ」、大型・超大型汎用の「BX・BXP・ZX・M・MXPシリーズ」、アーク溶接の「BA・RAシリーズ」、パレタイジングの「CP・RDシリーズ」、防爆塗装の「Kシリーズ」、ピッ
川崎重工(Kawasaki Robotics)ロボットの価格と補助金:結論(2026年9月時点)
川崎重工業のロボットディビジョンが公式サイトで案内する産業用ロボットは、協働ロボット「duAro1・duAro2」から、小・中型汎用の「RSシリーズ」、大型・超大型汎用の「BX・BXP・ZX・M・MXPシリーズ」、アーク溶接の「BA・RAシリーズ」、パレタイジングの「CP・RDシリーズ」、防爆塗装の「Kシリーズ」、ピッキングの「YFシリーズ」、医薬用の「MCシリーズ」、半導体ウェハ搬送の「NTJ等シリーズ」、デバンニングの「Vambo」、自走式の「TRanbo-7」まで多岐にわたりますが、本記事で確認した全ての製品ページ・標準仕様書PDFのいずれにも本体価格の記載はありませんでした。
中小企業省力化投資補助金の製品カタログ(カタログ注文型)についても、公式の検索システムで2026年9月16日に川崎重工の主力分野に近い6カテゴリを個別に検索したところ、いずれのカテゴリにも川崎重工製品の登録は確認できませんでした。
この記事でわかること
- 川崎重工ロボットの公式ラインアップは協働・小中型汎用・大型/超大型汎用・アーク溶接・パレタイズ・防爆塗装・ピッキング・シーリング・医薬・ウェハ搬送・デバンニング・自走式の14カテゴリ、可搬質量2kg〜1,500kg(出典:川崎重工ロボット公式サイト各カテゴリページ・標準仕様書PDF、2026年9月16日確認)
- 本体価格は全機種が非公表・要見積り。公式サイト・標準仕様書PDFのいずれにも金額の記載を確認できませんでした
- 中小企業省力化投資補助金のカタログ注文型製品カタログ(2026年9月16日時点)に川崎重工製品の登録は確認できませんでした(6カテゴリで検索)
- 川崎重工業の本社は東京本社(東京都港区海岸)と神戸本社(神戸市中央区東川崎町)の両本社制です(公式「会社概要」で確認・訂正)
- 省力化投資補助金(カタログ注文型・一般型)・ものづくり補助金の公式な補助率・上限額を出典付きで整理し、交付決定前の発注・購入は補助対象外、一般型は原則2者以上の相見積もりが必須という公式ルールもあわせて確認しました
本記事は「機種別の価格相場」「◯◯万円で導入できる」といった数値の断定を行いません。川崎重工ロボットの正式な金額は、必ず川崎重工または販売代理店・SIerに直接お問い合わせください。
川崎重工業(Kawasaki Robotics)とは:会社概要の訂正(本社は東京・神戸の両本社制)
川崎重工業株式会社は、船舶・鉄道車両・航空機・モーターサイクル・ガスタービン・産業用ロボットなど多彩な事業を展開する総合エンジニアリングメーカーです。産業用ロボットはグループ内の「ロボットディビジョン」が担当し、ブランドとして「Kawasaki Robotics」を展開しています。公式「会社概要」によると、設立は1896年10月15日、代表者は代表取締役社長執行役員 橋本康彦氏です。本社は東京本社(東京都港区海岸1丁目14-5)と神戸本社(神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 神戸クリスタルタワー)の両本社制で、既存記事にあった「本社は兵庫県神戸市」という単一本社の記載は、この両本社制を踏まえて訂正しています。
| 項目 | 内容(公式会社概要・2026年9月16日確認) |
| 設立 | 1896年10月15日 |
| 代表者 | 代表取締役社長執行役員 橋本康彦 |
| 東京本社 | 〒105-8315 東京都港区海岸1丁目14-5(TEL 03-3435-2111) |
| 神戸本社 | 〒650-8680 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 神戸クリスタルタワー(TEL 078-371-9530) |
| 資本金 | 104,484百万円(2026年3月31日現在) |
| 発行済株式総数 | 839,609,000株(2026年3月31日現在) |
| 連結売上収益 | 2,311,267百万円(2026年3月期) |
| 連結従業員数 | 41,652人(2026年3月31日現在) |
出典:川崎重工業公式「会社概要」https://www.khi.co.jp/corporate/outline.html (2026年9月16日確認。上表は同ページの会社概要テーブルの記載項目のみ)
同じ公式サイトの製品カテゴリ構成によると、川崎重工グループの事業は輸送用機器(航空宇宙・鉄道車両・船舶海洋)/エネルギー・環境/産業用設備(産業用ロボット・油圧機器・産業用プラント等)/レジャーの4分野で構成され、産業用ロボット事業はこのうち産業用設備分野に含まれます。
ロボット事業は、公式の「歴史」ページによると1969年(昭和44年)に国産初の産業用ロボット「川崎ユニメート2000型」の商業生産を開始したことが始まりです(米国ユニメーション社との技術提携による)。以降、1986年の自社開発・世界展開、2015年の双腕協働ロボット「duAro」発売、2018年の「duAro2」発売、2022年のデバンニングロボット「Vambo」・自走式ロボット「TRanbo-7」発売、2023年の大型汎用「MXPシリーズ」、2025年の小・中型汎用「RS025S」・高速パレタイズ「CP110L」発売まで、継続的に新製品を投入しています。累計出荷台数など公式サイトで確認できない実績値は、本記事では記載していません。
出典:川崎重工ロボット公式「歴史」https://kawasakirobotics.com/jp/company/history/ (2026年9月16日確認)
協働ロボット duAro1・duAro2の公式仕様(検索が多い「川崎重工 ロボット 価格」の対象機種)
川崎重工の協働ロボットは、双腕スカラ型という独自コンセプトの「duAro1」「duAro2」の2機種です。人の両腕動作に近い動きを1台で実現し、安全柵なしで人と同じ空間での作業を想定しています。公式の製品ページ・標準仕様書PDFに記載されている仕様を整理します。
| 型式 | 最大可搬質量 | 最大リーチ | 機械質量 | 位置繰返し精度 |
| duAro1 | 各アーム2kg(両アームで4kg) | 760mm | 一体型:約207kg/分離型:約87kg | ±0.05mm |
| duAro2 | 各アーム3kg(両アームで6kg) | 785mm | 一体型:約220kg/分離型:約100kg | ±0.05mm |
出典:川崎重工ロボット公式 製品ページ「duAro1」「duAro2」(https://kawasakirobotics.com/jp/products-robots/duaro1/ /duaro2/ )および標準仕様書PDF(2026年9月16日確認)
duAro2はduAro1より可搬質量が1kg大きく、550mmの上下方向ストロークを生かして深い箱への箱詰め作業にも対応します。両機種ともタブレット端末とダイレクトティーチングによる教示、アームとコントローラの分離設置(オプション)に対応しています。適用用途は組立・ハンドリング・ロード/アンロード・シーリング・研磨/バリ取りと公式に案内されています。
duAro1・duAro2ともに、価格の記載は一切ありません
協働ロボットは省力化投資補助金カタログ注文型の主要な対象になりやすい機種ですが、duAro1・duAro2いずれも公式サイト・標準仕様書PDFに本体価格の記載はありません。デンソーウェーブのCOBOTTAのように外部の価格公開ストアへの案内も見当たりませんでした。正式な金額は川崎重工または販売代理店・SIerへの個別見積りが必要です。
川崎重工ロボット 公式ラインアップと仕様一覧(汎用ハンドリング・アーク溶接・パレタイズ・大型/超大型)
協働ロボット以外にも、川崎重工は用途別に多くのシリーズを公式サイトで公開しています。以下は各製品カテゴリページと標準仕様書PDFに記載されている仕様をそのまま整理したものです(各カテゴリの全機種ではなく、代表的な型式を抜粋しています)。
小・中型汎用ロボット(可搬質量80kg以下・RSシリーズ)
「幅広い作業に対応可能なラインアップ」「トップクラスの動作速度」と公式に案内されている汎用垂直多関節ロボットです。
| 型式 | 最大可搬質量 | 最大リーチ | 機械質量 | 位置繰返し精度 |
| RS003N | 3kg | 620mm | 非公表 | 非公表 |
| RS007N | 7kg | 730mm | 35kg | ±0.02mm |
| RS013N | 13kg | 1,460mm | 170kg | ±0.03mm |
| RS030N | 30kg | 2,100mm | 555kg | ±0.06mm |
| RS080N | 80kg | 2,100mm | 555kg | ±0.06mm |
出典:川崎重工ロボット公式 製品ページ「RS007N」「RS013N」「RS030N」「RS080N」および標準仕様書PDF(機械型式RS007N-B・RS013N-A・RS030N-B・RS080N-B、いずれもISO9283準拠の位置繰返し精度、2026年9月16日確認)。RS003Nは製品ページに最大可搬質量・最大リーチのみ記載で機械質量・精度の記載は確認できませんでした。ほかにRS007L・RS010L・RS015X・RS025S・RS025N・RS050Nも公式ラインアップにあります。
アーク溶接ロボット(BA・RAシリーズ)
「溶接ケーブルを手首部分に内蔵」「溶接機とロボットをケーブル1本で接続」できる中空手首構造が特長です。
| 型式 | 最大可搬質量 | 最大リーチ | 機械質量 | 位置繰返し精度 |
| BA006N | 6kg | 1,445mm | 150kg | ±0.06mm |
| BA013N | 13kg | 1,492mm | 260kg | ±0.04mm |
| RA005L | 5kg | 903mm | 非公表 | 非公表 |
| RA010N | 10kg | 1,450mm | 非公表 | 非公表 |
| RA020N | 20kg | 1,725mm | 非公表 | 非公表 |
出典:川崎重工ロボット公式 製品ページ「BA006N」「BA013N」および標準仕様書PDF(機械型式BA006N-B・BA013N-A、2026年9月16日確認)。RAシリーズは製品カテゴリページに最大可搬質量・最大リーチの記載を確認しましたが、標準仕様書PDFは本記事では取得していません。ほかにBA006L・BA013L・RA010Lも公式ラインアップにあります。
パレタイズロボット(CP・RDシリーズ)
「110kgから700kgの可搬質量をカバー」と公式に案内されている高速パレタイジングロボットです。
| 型式 | 最大可搬質量 | 最大リーチ | 機械質量 | 位置繰返し精度 |
| CP110L | 110kg | 2,505mm | 非公表 | 非公表 |
| CP180L | 180kg | 3,255mm | 非公表 | 非公表 |
| CP300L | 250kg〜300kg | 3,255mm | 1,600kg | ±0.5mm |
| CP500L | 500kg | 3,255mm | 非公表 | 非公表 |
| CP700L | 700kg | 3,255mm | 非公表 | 非公表 |
| RD080N(段ボール箱等向け) | 80kg | 2,100mm | 非公表 | 非公表 |
出典:川崎重工ロボット公式 製品ページ「CP300L」および標準仕様書PDF(機械型式CP300L-A、可搬質量は250kg-300kgの2段階でウエイト設定と速度が変わる仕様、2026年9月16日確認)。CP110L・CP180L・CP500L・CP700L・RD080Nはカテゴリページの最大可搬質量・最大リーチのみ確認しています。
大型・超大型汎用ロボット(BX・BXP・ZX・M・MXPシリーズ)
可搬質量300kg以下の「大型汎用ロボット」(BX・BXP・ZXシリーズ)と、300kg超に対応する「超大型汎用ロボット」(M・MXPシリーズ)です。自動車ボディの搬送・スポット溶接や鍛造品などの重量物ハンドリングで使われます。
| 型式 | 最大可搬質量 | 最大リーチ | 機械質量 | 位置繰返し精度 |
| ZX130S | 130kg | 2,651mm | 1,350kg | ±0.3mm |
| ZX300S | 300kg | 2,501mm | 非公表 | 非公表 |
| MXP710L | 710kg | 2,930mm | 非公表 | 非公表 |
| MG15HL | 1,500kg | 4,005mm | 6,550kg | ±0.10mm |
出典:川崎重工ロボット公式 製品ページ「ZX130S」「MG15HL」および標準仕様書PDF(機械型式ZX130S-D・MG15HL-B、2026年9月16日確認)。MG15HLは「Mシリーズ最大の超大型汎用ロボット」「重量物ハンドリングから航空機のリベット打ちなど、様々な用途に対応」と公式に案内されています。ほかにBX100N〜BX300L、BXP110S〜BXP210L、BTP165L・BTP210L、ZX130L・ZX165U・ZX200S、MXP360L・MXP410Xも公式ラインアップにあります。
防爆塗装ロボット(Kシリーズ)
公式サイトで「国内トップシェアを誇る」と案内されている防爆仕様の塗装ロボットです。小型部品から自動車ボディまで幅広い塗装対象物に対応する多彩なラインアップを展開しています。
| 型式 | 最大可搬質量 | 最大リーチ | 設置方式 |
| KF121 | 5kg | 1,240mm | 壁掛け・天吊り・床置き |
| KJ125 | 8kg | 1,299mm | 壁掛け・床置き |
| KJ194 | 15kg | 1,940mm | 壁掛け・床置き・棚置き |
| KJ264 | 15kg | 2,640mm | 壁掛け・床置き・棚置き |
| KL262 | 45kg | 2,640mm | 床置き・棚置き |
出典:川崎重工ロボット公式「防爆塗装ロボット」カテゴリページ https://kawasakirobotics.com/jp/robots-category/painting/ (2026年9月16日確認)。ほかにKF192・KF262・KJ155・KJ244・KJ314も公式ラインアップにあります。本記事では標準仕様書PDFまでは取得していないため、機械質量・位置繰返し精度は「非公表」の扱いとしています。
そのほかのラインアップ(ピッキング・シーリング・医薬・ウェハ搬送・デバンニング・自走式)
川崎重工は上記以外にも専門分野向けのロボットを公式に案内しています。ピッキングロボット「YFシリーズ」(YF002N:2kg/YF003N:3kg、食品・薬品・化粧品・電機電子分野向け)、シーリングロボット「BUシリーズ」(BU015N・BU015X、可搬質量15kg)、医薬・クリーンルーム向けロボット「MCシリーズ」(MC006V・MC004N・MC004V、ISOクラス5相当のクリーン度)、半導体ウェハ搬送ロボット「NTJ・TTJ・NTH・NX・NVシリーズ」(公式に「世界トップシェアを誇る」と案内、SEMI-F47・SEMI-S2準拠)、コンテナ内の段ボールケースを搬出する「Vambo」(可搬質量30kg、2022年発売)、小型汎用ロボットRS007Lと走行部を組み合わせた自走式ロボット「TRanbo-7」(可搬質量7kg、通路幅800mm対応、2022年発売)です。これらも本記事で確認した範囲では価格の記載はありませんでした。
出典:川崎重工ロボット公式「ピッキングロボット」「シーリングロボット」「医薬ロボット」「ウェハ搬送ロボット」「デバンニングロボット」「自走式ロボット」各カテゴリページ(https://kawasakirobotics.com/jp/robots-category/ 配下、2026年9月16日確認)
川崎重工ロボットの価格:全機種で公式の記載を確認できませんでした
本記事の作成にあたり、上記の全型式の製品ページ・カテゴリページ・標準仕様書PDF(duAro1・duAro2、RS007N・RS013N・RS030N・RS080N、BA006N・BA013N、ZX130S、CP300L、MG15HLの計11本)を対象に、本文中に「万円」「価格」といった金額情報が含まれるかをテキスト検索で確認しました。結果は次の通りです。
確認結果:価格の記載は1件もありませんでした
協働ロボット(duAro1・duAro2)、小・中型汎用(RSシリーズ)、アーク溶接(BA・RAシリーズ)、パレタイズ(CP・RDシリーズ)、大型・超大型汎用(ZX・M・MXPシリーズ)、防爆塗装(Kシリーズ)、そのほかピッキング・シーリング・医薬・ウェハ搬送・デバンニング・自走式の各カテゴリページ・製品ページ・標準仕様書PDFのいずれにも、本体価格・希望小売価格・参考価格の記載を確認できませんでした(2026年9月16日確認)。
これはデンソーウェーブのCOBOTTAが外部の「JSaaSストア」で価格を公開しているケースとは異なります。川崎重工の製品ページ・標準仕様書PDFには、外部の価格公開ストアへの案内も見当たりませんでした。正式な金額を知るには、川崎重工ロボットディビジョンまたは販売代理店・SIerへの個別見積りが唯一の方法です。
本記事は「機種別の価格相場」「◯◯万円で導入できる」といった数値の断定を行いません。既存記事にあった「RS006L 180〜240万円」等の機種別価格表・導入費用シミュレーション・架空の採択事例は、出典が確認できないため掲載していません。
省力化投資補助金「カタログ注文型」に川崎重工製品は登録されているか:公式データを直接検索
「川崎重工 ロボット 補助金」を検討する際にまず確認すべきなのが、審査なし・先着順で使える中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)の製品カタログに、川崎重工製品が登録されているかどうかです。公式の製品検索システムは製品カテゴリを1つ選んで検索する仕様のため、2026年9月16日に川崎重工の取扱分野に近い6カテゴリを1つずつ選び、製造事業者名に「川崎重工」を入力して個別に検索しました。
確認結果:川崎重工製品の登録は確認できませんでした
中小企業省力化投資補助金の公式製品検索システム(https://portal.shoryokuka.smrj.go.jp/cs/product-catalog/ )で、下表の6カテゴリを対象に、製造事業者名「川崎重工」で2026年9月16日に検索したところ、いずれのカテゴリでも該当する製品は0件でした。
| 検索した製品カテゴリ | 製造事業者名 | 検索結果(2026年9月16日実測) |
| アーク溶接ロボット | 川崎重工 | 対象製品0件 |
| パレタイズロボット | 川崎重工 | 対象製品0件 |
| プレス用多関節ロボット | 川崎重工 | 対象製品0件 |
| プレス間搬送ロボット | 川崎重工 | 対象製品0件 |
| バラ積みピッキングロボットシステム | 川崎重工 | 対象製品0件 |
| 自動車向け塗装ブース | 川崎重工 | 対象製品0件 |
出典:中小企業省力化投資補助金 製品カタログ検索システム https://portal.shoryokuka.smrj.go.jp/cs/product-catalog/ (2026年9月16日、6カテゴリを個別検索し実測)
川崎重工が主力とする協働ロボット(duAro)や小・中型汎用ロボット(RSシリーズ)、防爆塗装ロボット(Kシリーズそのもの)に直接対応するカテゴリはカタログの選択肢自体に見当たらず、上記6カテゴリはいずれも川崎重工の取扱分野に近い応用カテゴリです。カタログの登録状況は随時更新されるため、本記事の数値は確認時点のスナップショットです。
カタログ注文型の補助率・補助上限額(公式値)
カタログ注文型そのものの制度は2026年3月19日に改定されています。現行(2026年3月19日以降)の補助率・上限額は以下の通りです。
| 従業員数 | 補助上限額 | 賃上げ目標達成時の上限額 | 補助率 |
| 5名以下 | 200万円 | 300万円 | 1/2以下 |
| 6〜20名 | 500万円 | 750万円 |
| 21名以上 | 1,000万円 | 1,500万円 |
出典:中小企業省力化投資補助金「カタログ注文型とは」https://shoryokuka.smrj.go.jp/catalog/about/ (2026年9月16日確認)。対象はカタログに登録された製品等に限られ、交付決定前に購入した製品・交付決定前に発生した費用は補助対象外と明記されています。
カタログに登録されていない場合の選択肢
川崎重工製品のように現時点でカタログに登録が確認できない機種でも、次章で解説する省力化投資補助金の「一般型」やものづくり補助金であれば、個別の事業計画審査を通じて対象になり得ます。カタログ登録の有無は随時更新されるため、導入を検討する際は必ず川崎重工または販売代理店に確認し、あわせて公式の製品カタログ検索(https://portal.shoryokuka.smrj.go.jp/cs/product-catalog/ )でも最新状況をご確認ください。
川崎重工ロボット導入で検討できる補助金制度(公式の補助率・上限額)
川崎重工ロボットのように個別受注に近い設備投資では、カタログ注文型以外に「一般型」と「ものづくり補助金」が主な選択肢になります。いずれも事業計画に基づく審査があり、機種の登録有無に左右されません。
中小企業省力化投資補助金(一般型):個別現場に合わせた設備投資向け
一般型は、「個別現場の設備や事業内容に合わせた設備導入・システム構築」を対象とする区分で、外部のSIer(システムインテグレータ)と連携して設計する「ロボットシステム等」も対象に含まれると公式サイトに明記されています。
| 従業員数 | 補助上限額 | 大幅賃上げ特例適用時 |
| 5人以下 | 750万円 | 1,000万円 |
| 6〜20人 | 1,500万円 | 2,000万円 |
| 21〜50人 | 3,000万円 | 4,000万円 |
| 51〜100人 | 5,000万円 | 6,500万円 |
| 101人以上 | 8,000万円 | 1億円 |
補助率は中小企業1/2(最低賃金引上げ特例適用時2/3)、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者は2/3です。
出典:中小企業省力化投資補助金「一般型とは」https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/about/ (2026年9月16日確認)
ものづくり補助金:製品・サービス高付加価値化枠/グローバル枠
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、現行では「製品・サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」の2枠で公募されています。第23次締切は公募開始2026年2月6日、申請開始2026年4月3日17時、申請締切2026年5月8日17時というスケジュールが公式サイトに公表されています。
| 枠 | 従業員規模 | 補助上限額 | 補助率 |
| 製品・サービス高付加価値化枠 | 1〜5人 | 750万円 | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者及び再生事業者2/3 |
| 6〜20人 | 1,000万円 |
| 21〜50人 | 1,500万円 |
| 51人以上 | 2,500万円 |
| グローバル枠 | 従業員規模の区切りなし | 3,000万円 | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者2/3 |
出典:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 総合サイト「公募要領概要版(第23次締切)」(2026年2月9日付PDF・2026年9月16日確認)。特例として、大幅な賃上げに取り組む場合は補助上限額を100万〜1,000万円上乗せ、最低賃金の引き上げに取り組む場合は補助率を2/3に引き上げる規定があります。
川崎重工ロボット導入で対象になり得る経費
いずれの制度でも、ロボット本体だけでなく、SIerに設計・構築を依頼する場合の機械装置・システム構築費が対象経費に含まれ得ます。何が対象経費になるかは制度・年度で異なるため、見積り段階でSIerに「補助金申請を前提とした経費区分」での見積書作成を依頼することが重要です。価格が非公表な川崎重工ロボットでは特に、本体・周辺機器・SI費を分けた見積書を早い段階で取得しておくことが、事業計画書の精度を高めます。中小企業経営強化税制など税制面の優遇措置は補助金とは別制度のため、ロボット導入の税制優遇メリットガイドで仕組みを確認してください。
申請の公式ルール:交付決定前発注は対象外・相見積もりが必須
川崎重工ロボットに限らず、これらの補助金に共通する最重要ルールが2つあります。この2点を守らずに進めると、補助金を受け取れなくなる可能性があります。
1
交付決定前の発注・購入・契約は補助対象外
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)の公式サイトでは、補助対象外となる経費として「交付決定前に購入した省力化製品」「交付決定前に発生した費用」が明記されています。交付決定の通知を受け取る前に川崎重工ロボットを発注・契約してしまうと、その経費は補助対象になりません。
2
一般型は原則2者以上の相見積もりが必須
中小企業省力化投資補助金(一般型)の公式フローでは、STEP4「相見積もり/事業者選定」として「(補助金交付候補者として採択後)交付申請手続きの際には、本事業における発注先の選定にあたって、入手価格の妥当性を証明できるよう見積書を取得する必要があります。また、原則として2者以上から同一条件による見積をとることが必要です」と明記されています。川崎重工製品を扱う複数のSIer・販売代理店から同一条件で見積りを取得してください。
出典:中小企業省力化投資補助金「カタログ注文型とは」(補助対象外経費)https://shoryokuka.smrj.go.jp/catalog/about/ 、「一般型 応募申請・交付申請の流れ」(STEP4)https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/flow/ (いずれも2026年9月16日確認)
実務上は、(1)事業計画・見積りの準備、(2)応募申請、(3)採択、(4)SIer・代理店からの相見積もり取得、(5)交付申請、(6)交付決定、(7)ここで初めて川崎重工ロボットを発注、(8)導入・実績報告、(9)補助金交付、という順序で進めることになります。全体の申請フローはロボット補助金の申請フロー完全ガイドでも時系列に整理しています。
SIer・販売代理店の探し方とアフターサポート
川崎重工は全国に営業拠点とショールームを公式に案内しています。東京営業所/東京ロボットセンター(港区海岸1-14-5)、中部営業所/名古屋ロボットセンター(愛知県長久手市)、関西営業所(神戸市中央区東川崎町)、広島営業所/広島ロボットセンター、九州サービスセンター(福岡県古賀市)が国内の主な拠点です。誰でも見学できるショールーム「Kawasaki Robostage」(東京都港区台場)のほか、導入検討中の企業向けに西神戸ショールーム(兵庫県神戸市西区、約1,600平方メートル)・名古屋ショールームも用意されています。
出典:川崎重工ロボット公式「国内営業拠点・国内関係会社」https://kawasakirobotics.com/jp/company/locations/ (2026年9月16日確認)
保守・点検は専門会社の「カワサキロボットサービス株式会社」(兵庫県明石市、明石工場内、TEL 078-921-1565)が担い、24時間ヘルプデスクを開設していると公式に案内されています。ロボットの常時監視・故障予知ソフトウェア「TREND Manager」、ユーザーとサービスセンターがWeb上で情報共有できる「K-CONNECT」、教示時間短縮やレイアウト検証に使うシミュレーションソフト「K-ROSET」「KCONG」も提供されています。
出典:川崎重工ロボット公式「カワサキロボティクスが選ばれる理由」https://kawasakirobotics.com/jp/features/ 、「国内営業拠点・国内関係会社」https://kawasakirobotics.com/jp/company/locations/ (いずれも2026年9月16日確認)
金額の安さだけでSIerを選ぶと、安全規格・法令対応や補助金の実績報告で問題が起きやすくなります。労働安全衛生規則・国際安全規格(ISO 10218・ISO/TS 15066)への対応力を含めたSIer選定の考え方は協働ロボットSIerの選び方2026で詳しく整理しています。産業用ロボット全般の見積り比較は産業用ロボット価格・見積もりの記事、見積もりの取り方は協働ロボット見積もり比較2026、本体以外にかかる費用の内訳は協働ロボット価格の内訳で公的資料をもとに整理しています。
申請・導入でよくある失敗パターン
川崎重工ロボットの補助金申請で起きやすい失敗を、本記事で確認した公式ルールに基づいて整理します。
よくある失敗パターン
- 採択発表を待たずに発注してしまう:交付決定前の発注・購入・契約は補助対象外です。SIer・代理店との契約書・発注書の日付が交付決定日より前になっていないか必ず確認してください
- ネット上の機種別価格情報を公式な金額だと誤解する:川崎重工の公式サイト・標準仕様書PDFには本体価格の記載がありません。第三者サイトや古い情報に掲載された「◯◯万円」という数値は、出典・時点が不明であれば参考にせず、必ず川崎重工または代理店に個別見積りを依頼してください
- カタログ登録済みだと思い込んで申請する:本記事で確認した通り、2026年9月16日時点で川崎重工製品は確認した6カテゴリでカタログ注文型への登録が確認できません。カタログ注文型を前提に申請すると対象外になる可能性があります
- 相見積もりを1社分しか取らない:一般型は原則2者以上の同一条件見積りが必要です。SIer1社だけに依頼して進めると、交付申請の段階で書類不備になることがあります
- 本体価格だけで総事業費を見積もる:エンドエフェクタ・安全柵・SI費・ティーチング費を含めない見積りで事業計画を立てると、実際の総事業費が想定を大きく超えることがあります
- 本社を神戸だけと誤解する:川崎重工業は東京本社・神戸本社の両本社制です。契約書や補助金申請書に記載する本社所在地を誤らないよう、公式「会社概要」で確認してください
これらは公式サイト・省力化投資補助金の公式ページに明記されているルールと、本記事で直接確認した公式データから整理したものです。個別の事業計画の可否は、専門家(中小企業診断士・行政書士・認定支援機関等)に相談することをおすすめします。
まとめと川崎重工ロボット関連記事
川崎重工(Kawasaki Robotics)ロボットの本体価格は、確認した全カテゴリ・全機種で非公表であり、正式な金額は個別見積りが必要です。補助金活用を検討する場合は、まず省力化投資補助金のカタログ注文型に該当機種の登録があるかを都度確認し(2026年9月16日時点で確認した6カテゴリでは登録なし)、登録が確認できない場合は一般型・ものづくり補助金など審査を伴う区分を検討してください。いずれの制度でも、交付決定前の発注は補助対象外、一般型は相見積もりが必須という公式ルールを守ることが前提になります。
出典・参考情報
最終更新日: 2026年9月16日。補助金の補助率・上限額・公募スケジュール・カタログ登録状況・川崎重工の製品仕様は変更される場合があります。必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。本記事は特定機種の価格を断定するものではありません。