協働ロボット補助金2026:制度の全体像と対象機種
協働ロボット(コボット)は、人間と安全に共存しながら作業できる産業用ロボットです。従来の産業ロボットと異なり安全柵が不要で、中小製造業・食品・物流現場への導入が急増しています。2026年現在、協働ロボットへの補助金は「省力化投資補助金(カタログ型)」「ものづくり補助金」「IT導入補助金」の3つが主な申請ルートです。
協働ロボット補助金 主要制度2026
省力化投資補助金
最大1,500万円
ものづくり補助金
最大4,000万円
補助率(省力化)
1/2〜2/3
申請窓口
電子申請(GビズID)
協働ロボット市場は2030年までに世界で1兆円規模に達すると予測され、日本の中小製造業でも省人化・品質安定化の切り札として注目されています。フィジカルAI補助金の全体像はフィジカルAI補助金完全ガイドをご参照ください。
協働ロボットの種類と補助金の対応
| 協働ロボットの種類 | 主な用途 | 費用目安 | 主な補助金 |
|---|---|---|---|
| 垂直多関節型コボット | 組立・ネジ締め・検査・ピッキング | 200〜800万円 | 省力化投資補助金・ものづくり補助金 |
| 双腕協働ロボット | 精密組立・食品加工・医薬品製造 | 500〜2,000万円 | ものづくり補助金 |
| 移動型協働ロボット(AMR搭載) | 部品搬送・棚入れ・ピッキング補助 | 300〜1,200万円 | 省力化投資補助金 |
| コボット+ビジョンシステム | 外観検査・寸法計測・バラ積みピッキング | 400〜1,500万円 | 省力化投資補助金・ものづくり補助金 |
| 協働ロボット管理システム | 稼働管理・プログラム管理・遠隔監視 | 月額5〜30万円 | IT導入補助金 |
省力化投資補助金カタログ登録の協働ロボット:申請方法と対象機種
省力化投資補助金のカタログ型は、先着順・審査なしで申請できる手軽さから協働ロボット導入の第一選択肢となっています。UR・FANUC・安川・ABBなど主要メーカーの機種が多数カタログ登録されています。
カタログ登録主要協働ロボット機種一覧
| メーカー | 機種名 | 可搬重量 | 費用目安 | 補助金(1/2)目安 |
|---|---|---|---|---|
| Universal Robots(UR) | UR5e | 5kg | 250万円 | 125万円 |
| Universal Robots(UR) | UR10e | 10kg | 320万円 | 160万円 |
| FANUC | CRX-10iA | 10kg | 350万円 | 175万円 |
| 安川電機 | HC10DTP | 10kg | 340万円 | 170万円 |
| ABB | GoFa CRB 15000 | 5kg | 280万円 | 140万円 |
| TECHMAN ROBOT | TM5-900 | 6kg | 230万円 | 115万円 |
注意:カタログ登録機種・補助上限額は随時更新されます。申請前に必ず補助金事務局の公式カタログサイトでご確認ください。
省力化投資補助金カタログ型の申請フロー(協働ロボット版)
- GビズIDプライム取得:中小製造業・食品加工・物流業など業種不問で申請可能
- カタログで対象機種を確認:補助金事務局のカタログから協働ロボットカテゴリで機種を選択
- SIer(システムインテグレーター)を選定:エンドエフェクタ・周辺装置・設置調整を含む正式見積書を取得
- 申請システムに入力・提出:先着順のため公募開始直後の申請が重要
- 交付決定後に発注・設置:交付決定前の発注は補助対象外
- 実績報告・補助金受領
申請手続きの詳細は補助金申請の具体的な流れもあわせてご確認ください。
ものづくり補助金で協働ロボットシステムを導入する方法
ものづくり補助金(最大4,000万円・補助率1/2〜2/3)は、協働ロボット本体だけでなく周辺装置・SIer費用・ソフトウェア開発費も含めたシステム全体を補助対象にできる点が大きな特徴です。
ものづくり補助金の対象となる協働ロボット導入費用
- 協働ロボット本体:メインアーム・安全センサー・コントローラーを含む一式
- エンドエフェクタ(ハンド・グリッパー):ロボット先端に取り付ける作業ツール一式
- ビジョンシステム:カメラ・照明・画像処理ソフトウェア
- 周辺装置:部品供給装置・コンベア・安全柵(必要な場合)
- SIer費用(設置・プログラミング・試運転):システムインテグレーターへの委託費用
- 教育・研修費:オペレーター養成費用(上限あり)
活用ポイント:協働ロボット導入に付随するSIer費用(設計・プログラミング)はものづくり補助金では補助対象に含められますが、省力化投資補助金(カタログ型)では機器本体が対象の中心です。大規模システム導入にはものづくり補助金が有利です。