この記事の結論
「Booster T2 補助金」で調べている開発者・研究機関の担当者向けに、まず結論からお伝えします。Booster T2はRoboCupのサッカー競技で実績のあるBooster Roboticsが2026年7月13日に発表した開発者・研究者向けのヒューマノイドロボットで、自社の研究開発・実証実験に組み込む具体的な事業
Booster T2は補助金の対象になる?【結論】
「Booster T2 補助金」で調べている開発者・研究機関の担当者向けに、まず結論からお伝えします。Booster T2はRoboCupのサッカー競技で実績のあるBooster Roboticsが2026年7月13日に発表した開発者・研究者向けのヒューマノイドロボットで、自社の研究開発・実証実験に組み込む具体的な事業計画があれば、ものづくり補助金の対象になり得ます。ただし開発プラットフォームという性質上、特定の省力化業務を前提とする中小企業省力化投資補助金(一般型)は説明のハードルが高く、価格が公表されていないため見積り取得にも時間がかかる可能性があります。
Booster T2 補助金活用の結論
①使える可能性がある制度は、新製品・新サービス開発を伴う場合の「ものづくり補助金」。単なる開発機材の導入や研究用途では、対象になりにくいと考えられます。中小企業庁の製品カタログに開発者向けヒューマノイドの区分は無いため「カタログ注文型」は対象外と考えられます。②公式サイトに価格の記載はなく問い合わせ扱いで、日本円建ての公式価格や日本での正規販売は確認できませんでした。③補助金は交付決定後の購入が前提のため、審査や採否を待つ間はレンタルで実機を検証する選択肢があります。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
T2は身長約140cm、自由度31で、上位のProfessional版はNVIDIA Jetson Thor T5000を搭載する開発者向けの上位機です。以下、公式スペックと入手状況、使える可能性がある補助金、そしてレンタルで試す方法の順に整理します。
Booster T2とは:公式スペックと入手状況
Booster T2は、RoboCupのヒューマノイドサッカー競技で実績を持つBooster Roboticsが2026年7月13日に発表した、開発者・研究者向けの上位ヒューマノイドロボットです。身長約140cm、重さ約42kg、自由度は31(片脚6・片腕7・腰3・頭2)で、最大トルクは140N・m、両腕で最大10kgを持てます。構成はEducation版とProfessional版があり、Education版は高性能ARMプロセッサ、Professional版はNVIDIA Jetson Thor T5000を演算装置に搭載します。頭部と腰部に両眼カメラ、マイクアレイとスピーカーを備え、手首カメラやLiDAR、器用な手やグリッパーはオプションで追加できます。バッテリーは48V・10Ahで連続歩行は約2時間、歩行速度は最大3m/sです。自社の開発環境Booster Studioで、シミュレーションでの学習から実機への移行までを行えます。
Booster T2 公式スペック(2026年9月27日確認)
下表は公式サイトで確認できた項目の一覧です。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 発表日 | 2026年7月13日 | Booster Roboticsプレスリリース |
| 演算装置 | Education版 高性能ARMプロセッサ/Professional版 NVIDIA Jetson Thor T5000 | Booster公式サイト |
| センサー | 頭部・腰部の両眼カメラ、マイクアレイ+スピーカー。手首カメラ・LiDARはオプション | Booster公式サイト |
| バッテリー・速度 | 48V・10Ah、連続歩行約2時間、歩行速度最大3m/s、マグネット式充電 | Booster公式サイト |
| 開発環境 | Booster Studio(シミュレーション学習から実機展開まで) | Booster公式サイト・プレスリリース |
| 価格 | 公式サイトに記載なし。問い合わせでの対応 | Booster公式サイト(確認できず) |
| 日本円建て価格・国内正規販売 | 確認できず | 確認できず |
公式サイトのBooster T2ページには「Buy Now」の導線がありますが、価格の表示は無く、購入手続きの過程で個別に確認する仕様とみられます。日本での正規販売代理店の告知は確認できませんでした。
Booster T2の導入に使える可能性がある補助金【2026年】
T2のような開発者向けヒューマノイドは、特定の業務を代替する機種と違い、対象になり得る制度が限られます。下表は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた、企業向けの主な制度の整理です。
| 制度 | 補助率 | 補助上限額 | 2026年9月27日時点の公募状況 |
|---|---|---|---|
| ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜2,500万円(大幅賃上げ特例で100万〜1,000万円上乗せ) | 23次締切(2026年5月8日締切・8月7日採択発表)まで実施。24次の公募スケジュールは本記事執筆時点で未掲載 |
| ものづくり補助金(グローバル枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者2/3 | 従業員規模の区切り無しで3,000万円 | 同上 |
| 中小企業省力化投資補助金(一般型) | 中小企業1/2(最低賃金引上げ特例で2/3)、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円) | 第8回公募が受付中(公募開始2026年8月18日・申請受付開始9月18日・締切10月16日17:00・採択発表2027年2月上旬予定) |
| 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) | 1/2以下 | 従業員規模により200万〜1,500万円(賃上げ要件達成で上限引き上げ) | 随時受付中。ただし対象は事務局の製品カタログに登録された製品のみ |
※上記は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた数値です。公募回・特例の適用条件は変更される場合があるため、必ず最新の公募要領をご確認ください。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
ものづくり補助金:T2を使った新製品・新サービス開発なら候補になる
ものづくり補助金は「革新的な新製品・新サービス開発」または「海外需要開拓」を行う事業が対象です。T2そのものは開発プラットフォームであり、これを使ってどのような新製品・新サービスを生み出すのかという事業計画が審査の中心になります。23次締切(2026年5月8日締切)まで実施され、24次の公募スケジュールは2026年9月27日時点で公式サイトに掲載されていません。
中小企業省力化投資補助金(一般型):説明のハードルが高い
一般型は「個別の現場や事業内容に合わせた設備導入」を支援する枠で、特定の業務をどれだけ省力化するかの説明が前提になります。T2は開発者・研究者向けのプラットフォームという性質上、既存業務の代替による省力化効果を直接説明しにくく、他の用途特化型ロボットと比べて対象になる可能性は低いと考えられます。第8回公募は2026年9月18日に申請受付を開始し、締切は同年10月16日17:00です。
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型):対象カテゴリが無く非該当の可能性が高い
カタログ注文型は、事務局が用意した製品カテゴリに登録された汎用製品だけが対象です。2026年9月27日に中小企業庁の製品カテゴリ一覧(category.csv、2026年9月10日更新・203件)を確認したところ、清掃ロボット・配膳ロボット・パレタイズロボット・無人搬送車・パワーアシストスーツなど特定作業向けの区分はあるものの、開発者向けの汎用ヒューマノイドに該当するカテゴリは見当たりませんでした。登録製品一覧(list.csv)で「Booster」を検索しましたが登録は確認できませんでした。ただしこのファイルは2025年11月27日更新で止まっており最新の登録状況を反映していない点に注意してください。ライブの検索ポータル(portal.shoryokuka.smrj.go.jp)はJavaScriptで動く検索画面のため、本記事の作成環境からは実地検索ができておらず、この点は確認できていません。対象カテゴリ自体が無いことから、カタログ注文型の登録製品になる可能性は低いと考えられますが、断定はできません。
中小企業新事業進出補助金:新規受付は終了・後継制度へ移行
「中小企業新事業進出補助金」は2026年9月27日時点で公式サイト上に「本補助金の公募は終了しております」との告知があり、新規の受付は後継の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」に移行しています。後継制度の補助率・上限額などの詳細は本記事作成時点で確認できていないため、検討する場合は必ず公式の特設サイトで最新情報をご確認ください。