この記事の結論
この記事でわかること(要約) 介護ロボットの主要メーカーは「解決したい介護場面」で選ぶ:見守り・移乗介助・コミュニケーションなど分野ごとに強いメーカーが異なる 見守りならパラマウントベッド(眠りSCAN)・コニカミノルタ(HitomeQ)、移乗介助ならCYBERDYNE(HAL)・イノフィス(マッスルスーツ)・FUJI
介護ロボット メーカー10社の選び方【2026年版・結論ファースト】
この記事でわかること(要約)
- 介護ロボットの主要メーカーは「解決したい介護場面」で選ぶ:見守り・移乗介助・コミュニケーションなど分野ごとに強いメーカーが異なる
- 見守りならパラマウントベッド(眠りSCAN)・コニカミノルタ(HitomeQ)、移乗介助ならCYBERDYNE(HAL)・イノフィス(マッスルスーツ)・FUJI(Hug)・ATOUN、コミュニケーションなら富士ソフト(PALRO)・産総研(PARO)・GROOVE X(LOVOT)が代表格
- 価格は分野で大きく異なり、見守りセンサーは数万〜数十万円、移乗支援は1台100万円超も。多くはレンタル対応
- 介護テクノロジー導入支援事業(補助金)で補助率1/2〜3/4を適用すれば自己負担を大幅に圧縮できる
- 選定は用途適合・現場の使いやすさ・保守体制・補助金対象可否の4点で、必ず複数社のデモを取って比較する
「介護ロボットのメーカーはどこが良い?」への結論は、「メーカー名から選ぶ前に、自施設が解決したい介護場面(見守り・移乗・コミュニケーション等)を1つ決めること」です。介護ロボットは分野ごとに得意なメーカーがまったく異なり、価格帯もレンタル数千円/月から購入100万円超まで大きく開きます。本記事では国内外の主要10社を、代表製品・得意分野・特徴・価格の目安・補助金対応で比較し、失敗しない選び方を整理します。
本記事の製品情報・価格はすべて2026年時点の参考目安です。最新の製品ラインナップ・仕様・価格は必ず各メーカー・販売代理店の公式情報でご確認ください。
介護ロボット 主要メーカー10社 比較一覧【2026年】
介護ロボットの代表的なメーカー10社を、得意分野・代表製品・特徴で一覧比較します。まず自施設の課題分野に合うメーカーを絞り込むのが選定の起点です。
| メーカー | 代表製品 | 得意分野 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| パラマウントベッド | 眠りSCAN | 見守り(施設・在宅) | マットレス下に敷く非接触・非装着センサー。睡眠/覚醒/起き上がり/離床の4状態を判別し夜間巡視を支援 |
| コニカミノルタ | HitomeQ ケアサポート | 見守り | 2眼3DカメラとAIで転倒・行動を検知。事故抑制と職員の負担軽減を両立 |
| CYBERDYNE | HAL®腰タイプ | 移乗介助(装着型) | 生体電位信号を読み取り装着者の動作をアシスト。介助時の腰負担を軽減 |
| イノフィス | マッスルスーツEvery | 移乗介助(装着型) | 人工筋肉によるアシスト。電源不要タイプがあり導入しやすい |
| ATOUN | パワードウェア(ATOUN MODEL等) | 移乗介助・作業支援(装着型) | 動きを検知しモーターでアシスト力を調整。腰部の負担を軽減 |
| FUJI(旧・富士機械製造) | 移乗サポートロボット Hug | 移乗介助(非装着型) | 座位間の移乗・トイレ/浴室での立位保持を支援。体重100kgまで対応 |
| 三和サービス | 移乗・介護支援機器 | 移乗・移動支援 | 介護リフト等の移乗支援機器を展開(最新ラインナップは公式で要確認) |
| 富士ソフト | PALRO(パルロ) | コミュニケーション | 人型ロボット。音声認識・顔認識で会話やレクリエーション進行を担う |
| 産業技術総合研究所(産総研) | PARO(アザラシ型) | コミュニケーション(セラピー) | 癒し効果を目的としたセラピーロボット。海外では医療機器として認定 |
| GROOVE X | LOVOT(らぼっと) | コミュニケーション | 体温や柔らかい肌触りを持つ癒し系ロボット。孤独感の軽減・活性化に |
「有名メーカーだから」で選ばない
同じ「介護ロボット」でも、見守りと移乗介助ではまったく別の製品カテゴリです。メーカーの知名度ではなく、自施設で最も負担が大きい介護場面を1つ特定し、その分野で実績のある複数メーカーからデモ・相見積もりを取るのが失敗しない進め方です。
分野別の選び方:自施設の課題からメーカーを絞る
介護ロボットは、経済産業省・厚生労働省が定める重点分野(2024年に6分野13項目から9分野16項目へ改訂)で整理されます。分野別に、どのメーカーが候補になるかを示します。
見守り分野:夜間巡視・転倒/離床検知の負担を減らしたい
夜勤者の巡視負担が大きい施設には見守りシステムが有効です。パラマウントベッド「眠りSCAN」はマットレス下の非接触センサーで睡眠・離床を検知、コニカミノルタ「HitomeQ ケアサポート」は3DカメラAIで転倒・行動を検知します。センサー本体に加え、Wi-Fi等の通信環境整備の費用も見込む必要があります。
移乗介助分野:抱え上げによる腰痛・身体的負担を減らしたい
移乗介助は職員の腰痛リスクが最も高い場面です。装着型ではCYBERDYNE「HAL腰タイプ」、イノフィス「マッスルスーツEvery」、ATOUNのパワードウェアが、介助者が身につけて腰をアシストします。非装着型ではFUJI「Hug」が被介助者を支えて移乗します。装着型は職員の負担軽減、非装着型は被介助者の安全確保に軸足があり、現場の状況で選びます。
コミュニケーション分野:レク・心理的ケア・活性化をしたい
レクリエーションや心理的ケアには、富士ソフト「PALRO」(会話・体操・クイズの進行)、産総研「PARO」(アザラシ型のセラピー効果)、GROOVE X「LOVOT」(体温を持つ癒し系)が使われます。認知症ケアや利用者の気分向上・発話促進を目的とする施設に向きます。