安川電機ロボット価格相場 2026年版【結論ファースト】
この記事でわかること(要約)
- 安川電機MOTOMANシリーズの本体価格は230万〜2,000万円超(シリーズ・可搬重量・用途により大きく異なる)
- システム一式(SIer費・周辺設備込み)の導入総額は本体価格の2〜4倍が現実的な目安
- ものづくり補助金・省力化投資補助金を活用すると補助率1/2〜2/3で自己負担を大幅に圧縮できる
- MOTOMANシリーズは国内補助金採択実績が豊富で、審査評価において国産・高実績の製品として強みがある
- 価格だけでなくSIer費・保守費・ランニングコストを含めたTCO(総保有コスト)で比較することが重要
「安川電機のロボットはいくらするの?」という問いへの正直な回答は、「本体だけならGPシリーズ250万円〜・ARシリーズ1,000万円超・システム一式では500〜4,000万円超の幅がある」です。シリーズ・可搬重量・コントローラ仕様によって価格が大きく変わるため、カタログ価格だけでなくシステムインテグレーション(SI)費用を含めた総額で検討することが必須です。本記事では、2026年現在のMOTOMANシリーズ別価格相場・補助金活用策・見積もりのポイントを整理します。
本記事の価格はすべて参考目安です。実際の価格は仕様・数量・代理店・設置条件により異なります。正式な価格は必ずメーカー・代理店から見積もりを取得してください。
出典:安川電機株式会社公式サイト https://www.yaskawa.co.jp/product/robot
安川電機ロボット導入費用の全体構造
安川電機のMOTOMANロボットを導入する際の費用は、「本体価格」「コントローラ(YRC1000)費用」「SIer費用」「周辺設備費」「設置・工事費」「教育訓練費」の6項目で構成されます。本体だけ安く調達しても、現場に適合させるSI費用が全体のコストを左右します。
| 費用項目 | 概要 | 本体価格比の目安 | 補助対象の可否 |
|---|---|---|---|
| 本体価格 | MOTOMANロボットアーム本体 | 基準(100%) | 対象(機械装置費) |
| YRC1000コントローラ | 最新スリム型コントローラ(本体とセット販売が多い) | セット価格に含む場合が多い | 対象(機械装置費) |
| SIer費 | 設計・プログラミング・現場適合・試運転 | 50〜150% | 対象(システム構築費) |
| 周辺設備費 | ハンド・センサー・安全フェンス・コンベア | 30〜80% | 対象(周辺装置費) |
| 設置・工事費 | 電気工事・据付・配線 | 10〜30% | 一部対象 |
| 教育訓練費 | 操作教育・保守担当者育成(安川技術センター利用含む) | 5〜15% | 補助金により対象 |
| 年間保守費 | 定期点検・消耗品・サポート契約 | 5〜8%/年 | 対象外(ランニング) |
TCO試算の例(MOTOMAN-GP12・システム一式・5年間)
- 本体+YRC1000コントローラ一式:350万円
- SIer費(本体の80%):280万円
- 周辺設備費(本体の50%):175万円
- 設置工事費(本体の20%):70万円
- 教育訓練費(本体の10%):35万円
- 導入時一式合計:910万円
- 年間保守費(本体の6%×5年):105万円
- 5年間TCO合計:1,015万円
YRC1000コントローラとは:安川電機最新コントローラの特徴
YRC1000コントローラは安川電機が2016年以降のMOTOMANシリーズに標準採用する最新コントローラです。主な特徴を以下に整理します。
- スリム設計:前モデルより幅を大幅削減し省スペース設置が可能
- 省エネ:回生電力の有効活用でエネルギー消費を削減
- IoT対応:稼働データの収集・可視化が標準機能として搭載(スマートファクトリー連携)
- 多言語対応:ティーチングペンダントが日本語・英語・中国語等に対応
- ネットワーク接続:Ethernet・EtherCAT・PROFINETに対応し既存ラインとの接続が容易
補助金申請においては、YRC1000のIoT連携機能を活用したデジタル化計画を事業計画書に盛り込むことで、ものづくり補助金のデジタル枠(補助率2/3)での申請が有利になります。
MOTOMANシリーズ別 機種別価格比較表2026
安川電機MOTOMANシリーズの主要機種と本体価格目安を整理します。価格は為替・仕様・代理店・年式によって変動します。必ず正式見積もりで確認してください。
| シリーズ | 代表機種 | 用途 | 可搬重量 | 本体価格目安 | 補助金との相性 |
|---|---|---|---|---|---|
| GPシリーズ(汎用) | MOTOMAN-GP4 | 汎用搬送・組立(小型) | 4kg | 230〜280万円 | 省力化補助金・ものづくり補助金 |
| GPシリーズ(汎用) | MOTOMAN-GP12 | 汎用搬送・組立(標準) | 12kg | 280〜350万円 | 省力化補助金・ものづくり補助金(最多採択) |
| GPシリーズ(汎用) | MOTOMAN-GP25 | 汎用搬送・組立(中型) | 25kg | 320〜420万円 | 省力化補助金・ものづくり補助金 |
| GPシリーズ(汎用) | MOTOMAN-GP180 | 大型搬送・パレタイジング | 180kg | 600〜850万円 | ものづくり補助金(大型ライン向け) |
| HCシリーズ(協働) | MOTOMAN-HC10DTP | 協働ロボット(汎用・人共存) | 10kg | 350〜480万円 | 省力化補助金カタログ型(審査なし) |
| HCシリーズ(協働) | MOTOMAN-HC20DTP | 協働ロボット(中型・人共存) | 20kg | 450〜600万円 | 省力化補助金カタログ型・ものづくり補助金 |
| ARシリーズ(アーク溶接) | MOTOMAN-AR900 | アーク溶接(小型・高精度) | 6kg(溶接トーチ) | 300〜380万円 | ものづくり補助金(溶接業採択多数) |
| ARシリーズ(アーク溶接) | MOTOMAN-AR1440 | アーク溶接(標準・高速) | 12kg | 320〜400万円 | ものづくり補助金(溶接業採択多数) |
| MPシリーズ(スポット溶接) | MOTOMAN-MP200 | スポット溶接(自動車部品) | 200kg | 800〜1,200万円 | ものづくり補助金(大型ライン向け) |
| YAシリーズ(食品・クリーン) | MOTOMAN-YA800 | 食品ピッキング・クリーン環境 | 2kg | 350〜480万円 | ものづくり補助金・業務改善助成金 |
| SDAシリーズ(双腕) | MOTOMAN-SDA10F | 双腕協調作業(組立・検査) | 10kg×2アーム | 700〜1,000万円 | ものづくり補助金(デジタル枠) |
※価格はすべて参考目安(2026年6月時点)。為替・仕様変更・代理店マージン・YRC1000コントローラ込みの場合と本体のみの場合で異なります。補助金実績は一般的な傾向の記載であり特定の採択を保証するものではありません。最新の公式価格はメーカー・代理店にお問い合わせください。
出典:安川電機株式会社公式サイト https://www.yaskawa.co.jp/product/robot
GPシリーズ vs HCシリーズ:補助金申請での選び方
GPシリーズ vs HCシリーズ 比較
GPシリーズ 本体価格
230〜850万円
HCシリーズ 本体価格
350〜600万円
省力化補助金カタログ型
HCが対応有利
安全フェンス費用
GP=必要 / HC=不要
- GPシリーズ(汎用)の特徴:動作速度が速く、生産量を最大化したい高速ライン向け。安全フェンスが必要なため設置スペースと追加費用が生じる。ものづくり補助金での採択実績が最多
- HCシリーズ(協働)の特徴:力覚センサー搭載で人との共存作業が可能。安全柵不要でスペース効率が高い。省力化投資補助金カタログ型の対象製品として登録されているものが多く、審査なし・先着順で補助を受けやすい
- 補助金申請の観点から:初めての導入・スペースが限られる中小企業はHCシリーズ+省力化補助金カタログ型が手続きが簡単。既存ラインの自動化・高速化はGPシリーズ+ものづくり補助金が現実的
省力化投資補助金カタログ型の登録状況は変動するため、最新の登録製品リストを公式ポータルで必ずご確認ください。
ARシリーズ(アーク溶接):溶接業でのものづくり補助金活用
MOTOMAN-ARシリーズは、溶接業の人手不足・熟練溶接工不足の課題に対するソリューションとして、ものづくり補助金での採択事例が特に多いシリーズです。
- アーク溶接専用機能:溶接ソフトウェア「FS100」・ウィービング機能・スパッタ防止機能を標準搭載
- 高精度軌跡制御:繰り返し精度±0.08mm(AR900)で品質均一化を実現
- 補助金申請における強み:「熟練溶接工の後継者不足」という課題に対し、ロボット溶接による品質均一化・生産能力維持を数値で示せる。採択審査で高評価を受けやすい
- システム一式の典型価格:MOTOMAN-AR1440(本体320〜400万円)+SIer費150〜350万円+溶接周辺設備(電源・治具)100〜200万円=合計570〜950万円(目安)