この記事の結論
「LYNX S10 補助金」で調べている中小企業・研究機関の担当者向けに、まず結論からお伝えします。LYNX S10は中国・杭州のDEEP Robotics(云深処科技)が開発した、バッテリー込みで20kg以下の小型車輪脚(車輪付き四足)ロボットで、電力設備点検・警備巡回・消防・教育研究といった業務用途に特化した軽量モ
LYNX S10は補助金の対象になる?【結論】
「LYNX S10 補助金」で調べている中小企業・研究機関の担当者向けに、まず結論からお伝えします。LYNX S10は中国・杭州のDEEP Robotics(云深処科技)が開発した、バッテリー込みで20kg以下の小型車輪脚(車輪付き四足)ロボットで、電力設備点検・警備巡回・消防・教育研究といった業務用途に特化した軽量モデルです。点検や巡回警備での省力化効果を具体的に説明できれば、中小企業省力化投資補助金(一般型)やものづくり補助金の対象になり得ます。ただし価格・発表日とも公式に確認できておらず、中小企業庁の製品カタログには四足・車輪脚ロボットに該当する区分が確認できないため、カタログ注文型の対象にはなりにくいと考えられます。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
LYNX S10 補助金活用の結論
①使える可能性がある制度は、点検・巡回業務の省力化効果を具体的に説明できる場合の「中小企業省力化投資補助金(一般型)」と、新しい点検サービスの開発を伴う場合の「ものづくり補助金」。省力化投資補助金のカタログ注文型は、対象カテゴリ自体が確認できず対象になりにくいと考えられます。②日本での入手状況は、公式サイトに価格の記載が無く、日本国内での正規販売や日本円建て価格は確認できませんでした。③価格や納期が固まる前の段階では、レンタルで実機を検証する選択肢があります。
LYNX S10は、DEEP Roboticsの中型モデル「LYNX M20」よりも小型・軽量な狭所向けモデルとして公式サイトに掲載されています。以下、公式スペックと入手状況、使える可能性がある補助金、そして補助金の可否を待つ間にレンタルで試す方法の順に整理します。
LYNX S10とは:公式スペックと入手状況
LYNX S10は、DEEP Robotics(云深処科技)の車輪脚ロボットLYNXシリーズのうち、狭い場所や軽作業向けの小型モデルです。バッテリー込みで20kg以下と軽く、1人で持ち運んで素早く展開でき、大型ロボットが入れない狭い通路やがれきの隙間にも入れる設計です。新しいAI運動制御と歩容アルゴリズムを採用し、平地での最高速度は8m/s、最大50cmの障害物を越えられるとしています。全方位の感知システムと地図作成・自己位置推定・ナビゲーションのアルゴリズムで、経路の自動計画と障害物回避を行い、人の介入なしで作業を完了できるとしています。防塵防水はIP66、動作温度は-20〜55℃で、粉じん・豪雨・高湿度の環境での使用を想定しています。
DEEP Robotics LYNX S10 公式スペック(2026年9月27日確認)
下表は公式サイトで確認できた項目の一覧です。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 重量 | 20kg以下(バッテリー込み)。1人で持ち運び可能 | DEEP Robotics公式サイト |
| 移動性能 | 平地最高速度8m/s、最大50cmの障害物を越える | DEEP Robotics公式サイト |
| センサー・ナビゲーション | 全方位感知システム、地図作成・自己位置推定・自律ナビゲーション、障害物回避 | DEEP Robotics公式サイト |
| 防塵防水・耐温度 | IP66、動作温度-20〜55℃ | DEEP Robotics公式サイト |
| 想定用途 | 電力設備点検、警備巡回、緊急消防、教育・研究 | DEEP Robotics公式サイト |
| 発表日・発売日 | 公式サイト上で確認できず | DEEP Robotics公式サイト(確認できず) |
| 価格・日本円建て価格・国内正規販売 | 公式サイト上で確認できず | DEEP Robotics公式サイト(確認できず) |
公式サイトの製品ページには稼働時間・積載量の記載が無く、確認できませんでした。「Contact Sales」からの問い合わせが入口で、日本国内の正規販売代理店の告知も確認できませんでした。
LYNX S10の導入に使える可能性がある補助金【2026年】
LYNX S10は電力設備点検・警備巡回・消防・教育研究という具体的な業務用途を持つ小型の産業用ロボットです。下表は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた、企業向けの主な制度の整理です。
| 制度 | 補助率 | 補助上限額 | 2026年9月27日時点の公募状況 |
|---|---|---|---|
| ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜2,500万円(大幅賃上げ特例で100万〜1,000万円上乗せ) | 23次締切(2026年5月8日締切・8月7日採択発表)まで実施。24次の公募スケジュールは本記事執筆時点で未掲載 |
| ものづくり補助金(グローバル枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者2/3 | 従業員規模の区切り無しで3,000万円 | 同上 |
| 中小企業省力化投資補助金(一般型) | 中小企業1/2(最低賃金引上げ特例で2/3)、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円) | 第8回公募が受付中(公募開始2026年8月18日・申請受付開始9月18日・締切10月16日17:00・採択発表2027年2月上旬予定) |
| 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) | 1/2以下 | 従業員規模により200万〜1,500万円(賃上げ要件達成で上限引き上げ) | 随時受付中。ただし対象は事務局の製品カタログに登録された製品のみ |
※上記は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた数値です。公募回・特例の適用条件は変更される場合があるため、必ず最新の公募要領をご確認ください。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
中小企業省力化投資補助金(一般型):点検・巡回業務の省力化効果の説明が前提
一般型は「個別の現場や事業内容に合わせた設備導入・システム構築」を支援する、オーダーメイド性のある枠です。LYNX S10で置き換える具体的な業務(狭所の電力設備点検、夜間の警備巡回など)と、その省力化効果(削減できる点検・巡回人員や時間)を数値で説明できるかが審査のポイントになります。第8回公募は2026年9月18日に申請受付を開始し、締切は同年10月16日17:00、採択発表は2027年2月上旬を予定しています。
ものづくり補助金:新しい点検・巡回サービスの開発を伴うなら候補になる
ものづくり補助金は「革新的な新製品・新サービス開発」または「海外需要開拓」を行う事業が対象です。単にLYNX S10を導入して既存の点検業務を代替するだけでは対象になりにくく、LYNX S10を使って新しい点検・巡回サービスや業務プロセスを作り出す事業計画が必要です。23次締切(2026年5月8日締切)まで実施され、24次の公募スケジュールは2026年9月27日時点で公式サイトに掲載されていません。
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型):対象カテゴリが無く非該当の可能性が高い
カタログ注文型は、事務局が用意した製品カテゴリに登録された汎用製品だけが対象です。2026年9月27日に中小企業庁の製品カテゴリ一覧(category.csv、2026年9月10日更新・202件)を確認したところ、設備点検用の小型ドローンの区分はあるものの、四足歩行や車輪脚ロボットに該当するカテゴリは見当たりませんでした。対象カテゴリ自体が無いことから、LYNX S10がカタログ注文型の登録製品になる可能性は低いと考えられますが、断定はできません。なお、登録製品一覧(list.csv)は2025年11月27日更新で止まっており最新の登録状況を反映していないため、この確認には使っていません。
中小企業新事業進出補助金:新規受付は終了・後継制度へ移行
「中小企業新事業進出補助金」は2026年9月27日時点で公式サイト上に「本補助金の公募は終了しております」との告知があり、新規の受付は後継の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」に移行しています。後継制度の補助率・上限額などの詳細は本記事作成時点で確認できていないため、検討する場合は必ず公式の特設サイトで最新情報をご確認ください。