この記事の結論
「Unitree H2-D 補助金」で調べている中小企業・研究機関の担当者向けに、まず結論からお伝えします。H2-Dは、フルサイズヒューマノイド「H2」の上半身を昇降柱付きの台車や固定台座に載せた双腕型の産業用ロボットで、工場の仕分けや倉庫作業といった具体的な省力化業務を数値で説明できれば、中小企業省力化投資補助金(一
Unitree H2-Dは補助金の対象になる?【結論】
「Unitree H2-D 補助金」で調べている中小企業・研究機関の担当者向けに、まず結論からお伝えします。H2-Dは、フルサイズヒューマノイド「H2」の上半身を昇降柱付きの台車や固定台座に載せた双腕型の産業用ロボットで、工場の仕分けや倉庫作業といった具体的な省力化業務を数値で説明できれば、中小企業省力化投資補助金(一般型)やものづくり補助金の対象になり得ます。片腕で定格約7kgを扱え、床から高さ約2mまで作業できるため、重量物や高所を伴う作業への適合を説明しやすい機種ですが、対象になるかは事業内容と申請枠次第です。
Unitree H2-D 補助金活用の結論
①使える可能性がある制度は、工場や倉庫での具体的な省力化業務がある場合の「中小企業省力化投資補助金(一般型)」と、新製品・新サービス開発を伴う場合の「ものづくり補助金」。中小企業庁の製品カタログに双腕型ヒューマノイドの区分は見当たらないため「カタログ注文型」は対象になりにくいと考えられます。②公式サイトに価格の記載は無く、公式ストアにも掲載されていません(問い合わせのみ)。日本円建ての価格や日本国内での正規販売も確認できませんでした。③補助金は交付決定後の購入が前提のため、審査や採否を待つ間はレンタルで実機を検証する選択肢があります。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
H2-Dは、Unitreeのフルサイズヒューマノイド「H2」の上半身を使い、固定台座のH2-A Standard、手押しで移動できる台車のH2-D Standard、自律走行する台車のH2-D Flagshipの3構成からなる産業向けの双腕ロボットです。以下、公式スペックと入手状況、使える可能性がある補助金、そして補助金の可否を待つ間にレンタルで試す方法の順に整理します。
Unitree H2-Dとは:公式スペックと入手状況
Unitree H2-Dシリーズは、固定台座のH2-A Standard、手押し移動台車のH2-D Standard、自律走行台車のH2-D Flagshipの3構成からなる産業向け双腕ロボットです。片腕7自由度で、可搬重量は定格約7kg・最大約15kg、片腕の到達距離は約0.6m(手先を除く)です。台車型は0〜115度の腰の前傾と昇降柱を備え、床から高さ約2mまでの範囲で作業できます。先端にはグリッパー・3指ハンド・5指ハンドを付け替えられ、頭部の広視野両眼カメラと手首カメラ2基、マイクアレイとスピーカーによる音声対話に対応します。自律走行するH2-D FlagshipはLiDARと深度カメラ、物理衝突センサー、超音波センサーを備え、最大1.5m/sで移動し、その場で360度旋回できます。公式サイトに価格の記載はなく、公式ストアにも掲載されていません。
Unitree H2-D 公式スペック(2026年9月27日確認)
下表は公式サイトで確認できた、3構成の主な違いです。
| 項目 | H2-A Standard(固定台座) | H2-D Standard(手押し台車) | H2-D Flagship(自律走行) |
|---|---|---|---|
| 総重量(バッテリー込み) | 33.5kg | 約148kg | 約120kg |
| 総自由度(手先を除く) | 19(腰3・頭2) | 19(腰1・昇降柱2) | 20(腰1・昇降柱1・足回り2) |
| 腰の可動範囲 | ヨー±155度、ピッチ+25/-30度、ロール±30度 | ピッチ0〜115度 | ピッチ0〜115度 |
| 昇降・移動速度 | 該当なし | 昇降0.36m・最大200mm/s | 昇降0.46m・最大200mm/s、走行最大1.5m/s |
| バッテリー・稼働 | 75.6V/15Ah(972Wh)。電池駆動で約8時間、または電源直結で24時間運用 | 48V/18Ah(864Wh)。公式は電源直結での24時間運用のみを明記 | 48V/30Ah(1.44kWh)。電池駆動(交換式・自動充電対応)で約5時間 |
バッテリー容量と稼働時間は構成ごとに公式サイトの対応表に基づいて記載しています。1.44kWhの大容量バッテリーを積むH2-D Flagshipでも、自律走行のための消費が大きいため稼働時間は約5時間で、電池容量が大きいほど稼働時間が長いとは限らない点にご注意ください。日本円建て価格・国内正規販売は公式サイトに記載がなく、確認できていません。
Unitree H2-Dの導入に使える可能性がある補助金【2026年】
H2-Dは工場の組立・仕分け、倉庫作業、受付・案内などを公式に想定用途として挙げている産業用ロボットです。下表は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた、企業向けの主な制度の整理です。
| 制度 | 補助率 | 補助上限額 | 2026年9月27日時点の公募状況 |
|---|---|---|---|
| ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜2,500万円(大幅賃上げ特例で100万〜1,000万円上乗せ) | 23次締切(2026年5月8日締切・8月7日採択発表)まで実施。24次の公募スケジュールは本記事執筆時点で未掲載 |
| ものづくり補助金(グローバル枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者2/3 | 従業員規模の区切り無しで3,000万円 | 同上 |
| 中小企業省力化投資補助金(一般型) | 中小企業1/2(最低賃金引上げ特例で2/3)、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円) | 第8回公募が受付中(公募開始2026年8月18日・申請受付開始9月18日・締切10月16日17:00・採択発表2027年2月上旬予定) |
| 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) | 1/2以下 | 従業員規模により200万〜1,500万円(賃上げ要件達成で上限引き上げ) | 随時受付中。ただし対象は事務局の製品カタログに登録された製品のみ |
※上記は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた数値です。公募回・特例の適用条件は変更される場合があるため、必ず最新の公募要領をご確認ください。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
中小企業省力化投資補助金(一般型):工場・倉庫の具体的な作業なら候補になる
一般型は「個別の現場や事業内容に合わせた設備導入・システム構築」を支援するオーダーメイド性のある枠です。H2-Dは公式サイトで工場の組立・仕分け、倉庫作業を想定用途に挙げており、置き換える業務と省力化効果を数値で説明しやすい機種です。片腕定格7kg・最大15kgという可搬重量や、床から高さ約2mまでの作業範囲を、既存の人手作業とどう比較するかが事業計画の核になります。第8回公募は2026年9月18日に申請受付を開始し、締切は同年10月16日17:00です。
ものづくり補助金:新製品・新サービス開発を伴うなら候補になる
ものづくり補助金は「革新的な新製品・新サービス開発」または「海外需要開拓」を行う事業が対象です。H2-Dを使って新しい生産工程やサービスを開発する事業計画があれば対象になり得ます。23次締切(2026年5月8日締切)まで実施され、24次の公募スケジュールは2026年9月27日時点で公式サイトに掲載されていません。
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型):対象カテゴリが無く非該当の可能性が高い
カタログ注文型は、事務局が用意した製品カテゴリに登録された汎用製品だけが対象です。2026年9月27日に中小企業庁の製品カテゴリ一覧(category.csv、2026年9月10日更新・203件)を確認したところ、清掃ロボット・配膳ロボット・パレタイズロボット・無人搬送車・パワーアシストスーツなど特定作業に特化した区分はあるものの、双腕型ヒューマノイドに該当するカテゴリは見当たりませんでした。登録製品一覧(list.csv)でも「Unitree」の登録は確認できませんでしたが、このファイルは2025年11月27日更新で止まっており最新の登録状況を反映していない点に注意してください。対象カテゴリ自体が無いことから、H2-Dがカタログ注文型の対象になる可能性は低いと考えられますが、断定はできません。
中小企業新事業進出補助金:新規受付は終了・後継制度へ移行
「中小企業新事業進出補助金」は2026年9月27日時点で公式サイト上に「本補助金の公募は終了しております」との告知があり、新規の受付は後継の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」に移行しています。後継制度の詳細は本記事作成時点で確認できていないため、検討する場合は必ず公式の特設サイトで最新情報をご確認ください。