この記事の結論
「Unitree H2 Plus 補助金」で調べている研究機関・企業の担当者向けに、まず結論からお伝えします。H2 Plusは、Unitreeのフルサイズヒューマノイド「H2」の本体に、触覚センサー付きの五指ハンドと高性能な演算装置を組み合わせたヒューマノイドロボットです。
Unitree H2 Plusは補助金の対象になる?【結論】
「Unitree H2 Plus 補助金」で調べている研究機関・企業の担当者向けに、まず結論からお伝えします。H2 Plusは、Unitreeのフルサイズヒューマノイド「H2」の本体に、触覚センサー付きの五指ハンドと高性能な演算装置を組み合わせたヒューマノイドロボットです。NVIDIAの開発基盤「Isaac GR00T」に対応した参照機という位置づけで、新しい製品やサービスの研究開発に使うなら、ものづくり補助金の対象になり得ます。一方で、特定の業務を代替して省力化する目的の機種ではないため、中小企業省力化投資補助金のような「具体的な作業の効率化」を前提にした制度とは相性が良くありません。
Unitree H2 Plus 補助金活用の結論
①使える可能性がある制度は、H2 Plusを使って新しいロボット技術やサービスの研究開発を行う場合の「ものづくり補助金」。受付案内や運搬など特定の作業に置き換える具体的な省力化計画があれば「中小企業省力化投資補助金(一般型)」も候補になりますが、H2 Plusは研究開発向けの高性能機のため説明のハードルは高めです。②公式サイト・公式ストアともに価格は明示されておらず、発売時期も本記事作成時点で確定していません。③価格や納期が固まっていない段階のため、補助金の検討と並行してレンタルで実機の用途適合を確認する進め方が現実的です。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
H2 Plusは、フルサイズヒューマノイドH2の本体をベースに、NVIDIAのJetson AGX Thor T5000と、触覚センサーを備えた五指ハンド「SharpaWave」2基を組み合わせた研究開発向けの構成です。以下、公式スペックと入手状況、使える可能性がある補助金、そして補助金の可否を待つ間にレンタルで試す方法の順に整理します。
Unitree H2 Plusとは:公式スペックと入手状況
Unitree H2 Plusは、同社のフルサイズヒューマノイド「H2」をベースに、研究開発向けの装備を標準搭載した機種です。演算装置にNVIDIAのJetson AGX Thor T5000(FP4で2,070TFLOPS、14コアArm CPU、メモリ128GB)を採用し、頭部の広視野ステレオカメラ、手首カメラ(オプション)とIMUによる視覚を備えます。腕の関節は最大トルク120N・m、脚は最大360N・mで、腕の可搬重量は定格約7kg・最大約15kgです。オプションの触覚付き五指ハンド「SharpaWave」を両手に装着すると、片手22自由度・指先ごとに1,000以上の触覚画素を持ち、本体と両手を合わせた総自由度は75になります。バッテリーは15Ah(0.972kWh)で稼働約3時間、保証期間は12か月です。
Unitree H2 Plus 公式スペック(2026年9月27日確認)
下表は公式サイト・公式ストアで確認できた項目の一覧です。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 位置づけ | フルサイズヒューマノイドH2をベースにした研究開発向け機種。NVIDIA Isaac GR00Tの参照機として、Isaac Sim・Isaac Lab・Isaac ROS・TeleOpなど一連のツール群に対応 | Unitree公式サイト |
| 寸法・重量 | 身長×幅×奥行 1,820×456×218mm、バッテリー込みで約70kg | Unitree公式サイト |
| 自由度 | 本体31(片脚6・片腕7・腰3・頭2)。オプションの五指ハンド2基を含めると総自由度75 | Unitree公式サイト |
| 可搬重量・トルク | 腕の可搬重量は定格約7kg・最大約15kg。腕の最大トルク120N・m、脚の最大トルク360N・m | Unitree公式サイト |
| センサー | 頭部の広視野ステレオカメラ(水平140度・垂直102度)、手首カメラ(オプション)、IMU | Unitree公式サイト |
| バッテリー・保証 | 15Ah(0.972kWh)で稼働約3時間。保証期間12か月 | Unitree公式サイト |
| 価格・公式ストアの状況 | 公式製品ページに価格記載なし。公式ストアでは販売不可(問い合わせ対応) | Unitree公式ストア |
| 日本円建て価格・国内正規販売 | 公式サイト・公式ストアいずれにも記載なし | Unitree公式サイト・公式ストア(確認できず) |
公式ストアの商品ページは2026年6月8日付で掲載されていますが、在庫ステータスは非販売(問い合わせ対応)のままです。価格は公表されていません。
Unitree H2 Plusの導入に使える可能性がある補助金【2026年】
H2 Plusは特定の作業を代替するために作られた機種ではなく、ロボット研究開発のための参照プラットフォームという位置づけです。下表は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた、企業向けの主な制度の整理です。
| 制度 | 補助率 | 補助上限額 | 2026年9月27日時点の公募状況 |
|---|---|---|---|
| ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜2,500万円(大幅賃上げ特例で100万〜1,000万円上乗せ) | 23次締切(2026年5月8日締切・8月7日採択発表)まで実施。24次の公募スケジュールは本記事執筆時点で未掲載 |
| ものづくり補助金(グローバル枠) | 中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者2/3 | 従業員規模の区切り無しで3,000万円 | 同上 |
| 中小企業省力化投資補助金(一般型) | 中小企業1/2(最低賃金引上げ特例で2/3)、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者2/3 | 従業員規模により750万〜8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円) | 第8回公募が受付中(公募開始2026年8月18日・申請受付開始9月18日・締切10月16日17:00・採択発表2027年2月上旬予定) |
| 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) | 1/2以下 | 従業員規模により200万〜1,500万円(賃上げ要件達成で上限引き上げ) | 随時受付中。ただし対象は事務局の製品カタログに登録された製品のみ |
※上記は2026年9月27日時点で公式サイトから確認できた数値です。公募回・特例の適用条件は変更される場合があるため、必ず最新の公募要領をご確認ください。特定の採択や補助額を保証するものではありません。
ものづくり補助金:H2 Plusを使った研究開発・新サービス創出なら候補になる
ものづくり補助金は「革新的な新製品・新サービス開発」または「海外需要開拓」を行う事業が対象です。H2 Plusのような研究開発向けの参照機は、これを使って自社の新しいロボット技術やAIモデル、サービスを開発する事業計画があれば対象になり得ます。単にロボットを保有するだけでは対象外で、具体的な開発テーマと成果の見通しが必要です。23次締切(2026年5月8日締切)まで実施され、24次の公募スケジュールは2026年9月27日時点で公式サイトに掲載されていません。
中小企業省力化投資補助金(一般型):研究開発機のため省力化効果の説明が難しい
一般型は「個別の現場や事業内容に合わせた設備導入・システム構築」を支援する枠で、具体的な業務の省力化効果を数値で示すことが審査のポイントです。H2 Plusは研究開発向けの高性能構成のため、受付案内や運搬など特定の定型業務だけに使うには過剰装備になりやすく、費用対効果の説明が他の作業特化型ロボットより難しくなる傾向があります。導入目的が明確な省力化業務であれば検討の余地はありますが、第8回公募は2026年9月18日に申請受付を開始し、締切は同年10月16日17:00です。
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型):対象カテゴリが無く非該当の可能性が高い
カタログ注文型は、事務局が用意した製品カテゴリに登録された汎用製品だけが対象です。2026年9月27日に中小企業庁の製品カテゴリ一覧(category.csv、2026年9月10日更新・203件)を確認したところ、清掃ロボット・配膳ロボット・パレタイズロボット・無人搬送車・パワーアシストスーツなど特定作業に特化した区分はあるものの、汎用ヒューマノイドや研究開発機に該当するカテゴリは見当たりませんでした。登録製品一覧(list.csv)でも「Unitree」の登録は確認できませんでしたが、このファイルは2025年11月27日更新で止まっており最新の登録状況を反映していない点に注意してください。対象カテゴリ自体が無いことから、H2 Plusがカタログ注文型の対象になる可能性は低いと考えられますが、断定はできません。
中小企業新事業進出補助金:新規受付は終了・後継制度へ移行
「中小企業新事業進出補助金」は2026年9月27日時点で公式サイト上に「本補助金の公募は終了しております」との告知があり、新規の受付は後継の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」に移行しています。後継制度の詳細は本記事作成時点で確認できていないため、検討する場合は必ず公式の特設サイトで最新情報をご確認ください。